うつ病になって、自分の考え方に偏りがあることに気付いたオジサン、寄道です。

今回、精神病の治療に有効的な「認知行動療法」について概要を解説します。

投薬に匹敵するぐらい効果があるとも言われていますので、体力・気力があればぜひトライしてみてください。



①認知行動療法とは
無題のプレゼンテーション
認知行動療法は、うつ病、パニック障害、強迫性障害、不眠症、薬物依存症、摂食障害、統合失調症などにおいて、科学的根拠に基づいて有効性が報告されている[4][5]。また自殺企図を半分程度に減少させる[6]。専門家によって実施されるほかに、こうした技法はマニュアル化できるため、セルフヘルプ・マニュアルのように自身で行うこともできる。
(引用:wikipedia 
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E8%AA%8D%E7%9F%A5%E8%A1%8C%E5%8B%95%E7%99%82%E6%B3%95)

このように様々な精神疾患に有効な心理手法です。

ざっくり解説しますと、人間の思考・感情・行動には密接なかかわりがあるという考え方です。

感情が変われば考え方や行動が変わる。

行動が変われば感情や思考も変化をするといった具合です。

この思考・感情・行動に変化を加えていくことで、今までとは違うパターンでの活動を促し、生きやすくしていくというものです。




②ストレスを感じる流れ
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ストレスを感じやすい人と、感じにくい人がいます。

それは以下のように受け止め方によって変わってきます。

<出来事>
・レジに並んでいたら、横入りしているおばあさんがいた

<Aさんの場合>
・「何横入りしてんだよー!」と怒りを覚えた

・しかし、本人には言えず、泣き寝入りした

<Bさんの場合>
・「あのおばあさん、みんな並んでいることに気付いていないのかも」と心配した

・おばあさんに「実は列があるから、並んだ方がいいですよー」と爽やかに伝え、感謝された。


このように同じ状況でも思考・行動をすることで感情(Aさんはイライラ、Bさんはスッキリ)することになります。

例にありましたように、思考・感情・行動によって相互的作用することで、ストレスをため込みやすいかどうか変化します。




③まずは気付きが大切
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具体的な認知行動療法の手法については、次回の記事に書きたいと思いますが、まずは「自分が今どのようなことに困っているのか」ということに気付く必要があります。

これは、「何に困っているのか」「辛かった状況はどんなものか」というものを把握していないと、次回行う具体的な手法を知っていても使えません。

このため、以下をヒントに困った状況を書き出しましょう。

・負の感情が強くなった場面を書き出す

・困った状況を思い出して状況を書き出す

・「もっとこうすればよかったのに」と後悔の念がある場面を書き出す。


例えば、以下のような感じです。

<例1>
〇月△日、上司に電話で定例報告をしたところ、「うつ病はまだよくならないの?」と配慮の無い言葉を投げかけられた。病気が良くならない自分はダメな奴だと思った。

<例2>
バスの座席に座っていたら、老人が目の前で立っていた。席を譲りたい気持ちはあるものの、人に声をかけるのが怖いため出来なかった。

<例3>
妻が丁寧に料理を作ってくれたのに、味の感想を言えなかった。実は、前日妻と喧嘩をし、気まずい空気が流れていた。


今回は次回に続きますが、まずは自分の困っている状況や考えを整理しましょう。